ライフチェンジ

店舗開店前の電気工事|オープン日から逆算した3ヶ月工程表と容量計算の実例

執筆: 徳央 弘之(合同会社ライフチェンジ 代表)監修: 徳央 弘之(合同会社ライフチェンジ 代表)公開: 2026/08/0112分で読めます対応エリア: universal
この記事の目次(30項目)
  1. 店舗開店時の電気工事はオープン日から逆算する
  2. オープン3ヶ月前〜2ヶ月前:電気容量の設計と申請
  3. 必要な電気容量を洗い出す
  4. 電力会社への申請と現地調査
  5. オープン2ヶ月前〜1ヶ月前:分電盤とコンセント配置の施工
  6. 分電盤(ブレーカー)の設計
  7. コンセント配置の実例
  8. オープン1ヶ月前〜2週間前:照明・スイッチ・その他設備
  9. LED照明の選定と配置
  10. 空調・換気設備の電気工事
  11. セキュリティ・通信設備
  12. オープン2週間前〜当日:最終確認と保健所・消防検査
  13. 電気設備の動作確認
  14. 消防署・保健所の検査対応
  15. 松戸市周辺での店舗電気工事の実例
  16. 実例1:松戸駅前のカフェ(25坪)
  17. 実例2:柏市の美容室(18坪)
  18. 業者選びで失敗しないための3つのチェックポイント
  19. 1. 電気工事士の資格を持っているか
  20. 2. 店舗工事の実績があるか
  21. 3. 内装業者・設備業者との連携ができるか
  22. 費用の目安と見積もりの取り方
  23. 開店後のメンテナンスと法定点検
  24. よくある質問
  25. 店舗の電気工事はいつから始めればよいですか?
  26. 電気容量が足りない場合、どうすればよいですか?
  27. 居抜き物件の場合、電気工事は必要ですか?
  28. DIYで電気工事はできますか?
  29. 開店後に追加でコンセントを増やせますか?
  30. まとめ:開店成功のカギは電気工事の早期計画

店舗開店時の電気工事はオープン日から逆算する

店舗の開店準備で見落とされがちなのが電気工事のスケジュールです。内装や看板は目に見えるため優先されますが、電気工事は壁や天井に隠れる部分が多く、着工タイミングを誤ると開店が遅れるケースが実際に起きています。

私たち合同会社ライフチェンジは、松戸市を拠点に年間4,000台以上の工事を行う中で、飲食店・美容室・オフィス・小売店など様々な業種の店舗電気工事に携わってきました。第二種電気工事士の資格を持つ代表の徳永が現場で得た知見をもとに、開店日から逆算した電気工事の工程表と、実務で使える容量計算・配置計画の実例をお伝えします。

本記事では、オープン3ヶ月前から当日までにやるべきことを時系列で整理し、ブレーカー容量の決め方、コンセント配置の実例、LED照明の選定まで、開業者が判断に迷うポイントを具体的に解説します。

オープン3ヶ月前〜2ヶ月前:電気容量の設計と申請

必要な電気容量を洗い出す

店舗で使う電気機器を全てリストアップし、それぞれの消費電力(W/ワット)を確認します。

飲食店の場合の主要機器例

  • 業務用エアコン(天カセ4馬力):4,500W
  • 冷蔵庫(業務用縦型):800W
  • 製氷機:600W
  • 電気フライヤー:3,000W
  • IHコンロ(3口):5,800W
  • 食洗機:2,000W
  • 照明(LED):300W
  • レジ・PC:200W

合計すると約17,200Wです。これを電圧(単相200Vまたは三相200V)で割って電流(A/アンペア)に換算し、安全率1.25〜1.5倍を掛けた値がブレーカー容量の目安になります。

単相200Vの場合:17,200W ÷ 200V × 1.3 ≒ 112A → 契約容量は15kVA(75A)では不足、30kVA(150A)程度が必要

この計算を元に電力会社へ容量増設の申請を行います。申請から工事完了まで通常2〜4週間かかるため、オープン3ヶ月前には動き出す必要があります。

電力会社への申請と現地調査

容量が30A(アンペア)を超える場合、または三相200Vを引き込む場合は電力会社の現地調査が必須です。この調査で引込線の太さ、電柱からの距離、分電盤の設置位置が決まります。

調査後に工事日程が確定しますが、繁忙期(3月・9月)は1ヶ月待ちになることもあるため、余裕を持ったスケジュールを組んでください。

オープン2ヶ月前〜1ヶ月前:分電盤とコンセント配置の施工

分電盤(ブレーカー)の設計

店舗の分電盤は住宅とは構成が異なり、用途別に回路を分ける必要があります。

分電盤の標準的な構成例(飲食店30坪)

  • 主幹ブレーカー:3P 100A
  • エアコン専用回路:2P 30A × 2回路(室内機・室外機)
  • 厨房機器専用回路:2P 30A × 3回路(IH、フライヤー、冷蔵庫など)
  • コンセント回路:2P 20A × 4回路(ホール・厨房・事務所・予備)
  • 照明回路:2P 15A × 2回路(ホール・厨房)
  • 看板・外灯回路:2P 20A × 1回路

専用回路を分けることで、調理中にレジが落ちる、エアコンが止まるといったトラブルを防げます。

分電盤の交換や増設は壁の内部配線を伴うため、内装工事と並行して進めるのが効率的です。

コンセント配置の実例

コンセントの位置は、実際の什器配置図をもとに決定します。開業後に「ここにコンセントが欲しかった」と後悔するケースは非常に多く、追加工事は露出配線になるため見栄えが悪くなります。

美容室の場合のコンセント配置例

  • セット面(1面あたり):コンセント2口(ドライヤー・アイロン用)
  • シャンプー台:各1口(加温器用)
  • バックヤード:2口×2箇所(器具充電・予備)
  • 待合スペース:2口(スマホ充電・空気清浄機)
  • レジカウンター:4口(レジ・PC・タブレット・プリンター)

業務用機器は200Vのものが多いため、200Vコンセントの増設が必要かどうかも確認してください。IHや大型エアコンは必ず200V専用回路が必要です。

コンセント1箇所の増設費用は、配線長や壁の材質によりますが、コンセント増設工事として8,000円〜が目安です。

オープン1ヶ月前〜2週間前:照明・スイッチ・その他設備

LED照明の選定と配置

店舗照明は雰囲気づくりと作業性の両立が求められます。用途別に適切な照明を選ぶことで、電気代も抑えられます。

照明の種類と用途

  • ダウンライト:天井埋込型。飲食店のテーブル上、美容室のセット面に最適
  • ベースライト:直管型LED。厨房・バックヤード・事務所など作業エリアに
  • スポットライト:商品や看板の演出に
  • 間接照明:壁面や天井を照らし空間に奥行きを出す

LED照明は従来の蛍光灯に比べ消費電力が約1/2、寿命が約4倍です。初期費用は高くなりますが、ランニングコストで回収できます。

照明スイッチは、エリアごと・用途ごとに分けて設置すると節電しやuseful。営業時間外はバックヤードだけ点灯、開店準備中はホールのみ、といった使い分けができます。

空調・換気設備の電気工事

業務用エアコンの取り付けには専用回路と200V電源が必要です。天井カセット型(天カセ)は内装工事と同時期に施工しないと、後から天井を開ける手間が発生します。

飲食店の場合、保健所の営業許可には換気設備が必須です。換気扇・ダクトファンの電源工事も電気工事士の資格が必要なため、店舗電気工事として一括で依頼するほうが手配がスムーズです。

セキュリティ・通信設備

防犯カメラ、インターホン、Wi-Fi用のLAN配線なども開店前に済ませておきましょう。後付けは配線が露出するため、見栄えが悪くなります。

  • 防犯カメラ:出入口・レジ・駐車場など最低3〜4台
  • インターホン:事務所とホール、厨房をつなぐ
  • LAN配線:レジ・予約端末・Wi-Fiアクセスポイント用

これらの配線工事も電気工事に含まれます。

オープン2週間前〜当日:最終確認と保健所・消防検査

電気設備の動作確認

全ての機器を実際に動かして、以下を確認します。

  • 各コンセントに通電しているか
  • ブレーカーが落ちないか(全機器同時稼働テスト)
  • 照明スイッチの動作
  • エアコン・換気扇の動作
  • 漏電ブレーカーの感度テスト

この段階で不具合が見つかれば、開店前に修正できます。

消防署・保健所の検査対応

飲食店や宿泊施設は消防法・食品衛生法に基づく検査があり、電気設備も確認項目に含まれます。

消防検査で見られるポイント

  • 誘導灯の設置と動作
  • 火災報知器の配置と動作
  • 非常用照明(一定規模以上の店舗)
  • 消火器の設置位置

保健所検査で見られるポイント

  • 換気設備の能力(換気回数)
  • 厨房内の照明照度(50ルクス以上)
  • 手洗い場の給湯設備

これらに不備があると営業許可が下りないため、電気工事業者には事前に用途を伝え、法令に適合した施工を依頼してください。

松戸市周辺での店舗電気工事の実例

実例1:松戸駅前のカフェ(25坪)

工期:着工から完成まで6週間 主な工事内容

  • 契約容量変更:従量電灯から低圧電力30kVAへ
  • 分電盤新設:主幹3P75A、分岐12回路
  • コンセント増設:15箇所(うち200V 2箇所)
  • LED照明:ダウンライト20灯、ベースライト5本
  • 業務用エアコン専用回路:2系統
  • 看板用タイマー付き回路:1系統

オープン3ヶ月前に相談をいただき、電力会社への申請を代行。内装業者と工程を調整し、予定通り開店できました。

実例2:柏市の美容室(18坪)

工期:着工から完成まで4週間 主な工事内容

  • 既存分電盤の増設(回路数不足のため)
  • セット面コンセント:6箇所×2口
  • シャンプー台専用コンセント:3箇所
  • ダウンライト調光機能付き:12灯
  • スポットライト:6灯
  • 換気扇タイマースイッチ:2箇所

美容機器は消費電力が大きいため、専用回路を多めに確保。調光機能で雰囲気を変えられる照明設計にしました。

柏市での電気工事も対応しています。

業者選びで失敗しないための3つのチェックポイント

1. 電気工事士の資格を持っているか

店舗の電気工事は第二種電気工事士以上の資格が必要です。無資格業者が施工した場合、消防検査で不適合になり、最悪の場合開店が遅れます。

見積もり時に資格者証の提示を求めるか、ウェブサイトで代表者の資格を確認してください。

2. 店舗工事の実績があるか

住宅の電気工事と店舗の電気工事は求められる知識が異なります。特に飲食店は三相200Vや大容量回路、保健所基準への対応が必要です。

過去の施工例や、同業種での実績を確認しましょう。

3. 内装業者・設備業者との連携ができるか

電気工事は他の工事と並行して進むため、工程調整ができる業者を選んでください。単独で動く業者だと、配線の取り合いや手戻りが発生し、工期が延びる原因になります。

私たち合同会社ライフチェンジは、松戸市・柏市・流山市など千葉県北西部を中心に、内装業者や設備業者とも連携して店舗の開業をサポートしています。

費用の目安と見積もりの取り方

店舗電気工事の費用は、規模・業種・既存設備の状態によって大きく変わります。

30坪の飲食店の場合の概算

  • 分電盤新設・増設:15万円〜25万円
  • コンセント増設(15箇所):12万円〜18万円
  • 照明工事(LED30灯):20万円〜35万円
  • 専用回路増設(3回路):9万円〜15万円
  • その他(スイッチ・換気扇配線等):5万円〜10万円

合計:60万円〜100万円程度

ただし、既存の配線を流用できる場合や、居抜き物件の場合は大幅に下がります。

見積もりは必ず現地調査後に取得してください。図面だけでは壁の中の配線状況や分電盤の空き状況が分からず、後から追加費用が発生するケースがあります。

開店後のメンテナンスと法定点検

店舗の電気設備は定期的な点検が法律で義務づけられています。

法定点検の対象と頻度

  • 電気事業法による点検:一般用電気工作物(50kW未満)は任意、自家用電気工作物(50kW以上)は年1回
  • 消防法による点検:消防用設備(誘導灯・非常灯)は年2回
  • 建築基準法による点検:特定建築物は年1回

飲食店や宿泊施設など不特定多数が利用する店舗は、点検結果の報告義務があります。

日常的には以下を確認してください。

  • ブレーカーが頻繁に落ちないか
  • コンセントやスイッチが熱を持っていないか
  • 焦げ臭いにおいがしないか
  • 照明のちらつきや異音

異常を感じたら早めに点検を依頼しましょう。電気火災の多くは初期段階で防げます。

よくある質問

店舗の電気工事はいつから始めればよいですか?

オープン日から逆算して3ヶ月前には業者への相談を始めてください。電力会社への申請、現地調査、部材発注、施工、検査まで含めると最低でも2ヶ月は必要です。居抜き物件で大きな変更がない場合でも、1ヶ月半は見ておきましょう。

電気容量が足りない場合、どうすればよいですか?

電力会社に容量変更を申請します。契約アンペア数の変更(従量電灯の範囲内)であれば1〜2週間、低圧電力への切り替えや引込線の工事が必要な場合は1〜2ヶ月かかります。建物全体の容量上限がある場合は、他テナントとの調整や、変圧器の増設が必要になるため、さらに時間がかかります。

居抜き物件の場合、電気工事は必要ですか?

前のテナントの業種や配置によります。同じ業種で什器配置もほぼ同じなら最小限で済みますが、業種が変わる場合(飲食店→美容室など)はコンセント位置や容量の変更が必要です。必ず電気工事業者に現地を見てもらい、再利用できる設備と新設が必要な部分を判断してもらってください。

DIYで電気工事はできますか?

コンセントやスイッチの交換、配線工事は電気工事士の資格が必要で、無資格者が行うと違法です。照明器具の交換(既設の引掛シーリングへの取付)やLED電球の交換は資格不要ですが、配線を伴う新設工事は必ず有資格者に依頼してください。違法な工事は火災や感電の原因になるだけでなく、保険が適用されないリスクもあります。

開店後に追加でコンセントを増やせますか?

可能ですが、露出配線になるため見栄えが悪くなります。また、既存の回路に余裕がない場合は分電盤からの専用回路新設が必要で、費用も高くなります。開店前にできるだけ余裕を持った配置計画を立てることをおすすめします。

まとめ:開店成功のカギは電気工事の早期計画

店舗開店時の電気工事は、内装や什器と同じくらい重要ですが、目に見えない部分が多いため軽視されがちです。しかし、容量不足や配置ミスは営業効率や安全性に直結し、後からの修正は高くつきます。

オープン3ヶ月前から計画を始め、電力会社への申請、分電盤設計、コンセント・照明配置を内装工事と並行して進めることで、予定通りの開店が実現できます。

合同会社ライフチェンジは、松戸市・柏市・流山市・市川市・船橋市など千葉県北西部を中心に、店舗・オフィス・工場の電気工事を数多く手がけてきました。第二種電気工事士の資格を持つ代表が現地調査から施工、検査立ち会いまで一貫して対応します。

開業準備でお困りの方、電気容量や配置でお悩みの方は、お気軽にご相談ください。現地調査・お見積りは無料です。

お問い合わせ 合同会社ライフチェンジ 電話:050-5536-8619 お問い合わせフォーム

あなたの店舗が無事にオープンを迎え、末永く繁盛されることを願っています。

CONTACT

交換やメンテナンスの相談は無料です

松戸市・柏市・市川市・流山市を中心に、写真確認から必要な工事と料金目安をご案内します。型番や設置状況の写真があると確認が早くなります。

LINEなら最短30秒写真だけで相談OK相談無料・営業しませんその日中に返信

CONTACT

相談する

迷ったらLINEで写真を送ってください。確認できる範囲で概算と必要な工事をご案内します。

LINEなら最短30秒写真だけで相談OK相談無料・営業しませんその日中に返信
かんたん料金シミュレーション
LINEで写真見積り電話相談する
フォームで相談する
5.0口コミ104施工事例57